治しの手・癒しの手・心の手
この画と言葉は、
当院を今のビルの2Fから1Fに移転する際に「コンセプト」として考えたものです。
コンセプトとは‥ “基本思想・概念” みたいなものですね。
接骨院・整骨院としての「治療」という仕事、
その当時に始めたリラクゼーションサロンとしての「癒し」の仕事、
そして、それら両方に『心を込めて』という意味での「心」という想い。
店舗の外観にも貼っていたものだったのですが、いろいろと仕事の変遷と共に貼り変えられてしまってました。そして、改めてコンセプト・理念・思想というものが大切なのだと気づかされました。思想・理念がないと行先や進む道を見失うからです。
「治療とは？」
治療とは、“治す” ことか or “治る” ことか？
手術などの「からだの部品工事」のような行為は、“機械の部品工事” に似ていて “それを” 治すと定義しやすくはあります。でも決定的に違うことは、そこに『命(いのち)』が介在するのです。人の体は機械の部品交換と違い、交換したり・つながった部分に “命という再生・回復力” が介在して成り立つものだからです。
言葉の表現・考え方、それこそ思想にも繋がりますが～
“人が病気なりケガなりから 元の正常だとされる場所に戻る(回復)する” 行為は、それこそ
『その人自身の回復力で “治る”』というのが、すべからくなのではないか？
と思うのです。
つまり、医者だろうが我々施術者だろうが厳密には治すという全行為を成してるわけではなくだ、“治る 道だて” をしてるのだと。
これは言葉遊びのような、一見すれば どうでもよい事のようにも思えますが～
実はとても大切な真の治しへの “概念・基本思想” につながるものだとも思えます。
そもそも「治す・治療」とは？
我々(治療家・施術者)は、その “治す・治療” という概念(とらわれ)から解き放たれなければ～
その歩をすすめることは出来ないのでは？とも思えます。
“人(いのち)とは、そもそも治っていく(回復)もの” であり、その過程で “回復(治癒)しきれないもの” への手助け・手伝いをすることが、我々の使うべき「治し」であり、そこに真の治しがあるのだと思う。
流れの滞った川に、邪魔なものを取り除いたり、川の “整備” をして流れを取り戻す行為のように。なので、余計なことはなるべくせずに、“自然のあるべき姿に回復させること” がベストなのだと思う。
それを、
“治す” と思うからこそ、おかしくなったりする。
この基本思想・概念や理念を 施術者側はもちろん、
“受け手(患者・クライアント)の方” にも理解・分かってもらう事がとても大切だと思う。
『身体は治っていくものだから(休息・栄養などを取り回復力を得て)より“自然な状態へと”戻す〈整える〉事が大切』
そう考えたときに、常にその “こたえ” は、クライアント(患者さま)自身にあるということ。
より、その人が自然に快適でより良い状態であるようにお手伝いをしたり、導いて行ったりする。その人の身になって考えて感じて、最善の手を尽くす。調度良い俯瞰した見立てで。
など、
いろいろ理論・思想、概念を持ってと思うけど～
ひらたく言うと『 愛 』をもって ということ。変わらない原理原則です。
指圧の心は「母心」
「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」
指圧の有名な先生、浪越徳次郎 先生の言葉です。
私の整体・施術は「指圧」ではありませんが、ほんと そのままだと思います。
手技治療家の原点は、「手当(てあて)」だと思います。
私は、どんな優れた治療家・施術家だろうが『愛ある 手当(てあて)』に勝るものはこの世にないと思います。最後はそこに行き着くのが “全て” だと思います。
シンプルに『愛』が全てですね。そこ抜きにしては何事も成り立ちません。
その次に “技術” がくるのだから、その順番を間違えては意味がないです。
愛ある行いを、
愛ある想いで、
愛ある そのひと触れでその覚悟と共に
突き詰めれば「愛」に行き着くこと
この世の全てに言えることだと思います。
声高に言うことでもないことで、本当は当たり前のこと。
愛ある行いや想いで、“ある” ことが全てです。
その為に学び、自分にできることを愛を持って行うだけですね。
自分が “与えてる” と思ってることは、“与えられてる” こと
自分が “想ってる” ことは、“想われてる” こと
自分が “していること” は、“されてる” こと、
だから、自分が “治療してる” てのは、お互い様の世界なんです。
愛をもって、人に接するから～ たくさんの「愛」をもらえてる仕事～
そこですね。
それが、
全てです♪
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